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船の密閉区画における救助に関する操練


SOLAS条約の改正により、2015年1月1日以降、題記の操練を2ヶ月に1回、行う必要が

あります。昔から船に限らず陸上でも酸欠事故や中毒事故については再三注意喚起されて

いるにもかかわらず、依然として死亡事故が発生しています。

1枚目の写真は船を輪切り状態で撮った写真です。船底は二重底になっており、そこは

燃料やバラスト水を入れるタンク、つまり密閉区画の1つです。横に並んで見える穴は軽目孔

といって、船の重量軽減やタンク内部の通路を兼ねるものです。

船の大きさにもよりますが、一般的な貨物船の場合は人がくぐれる 400 x 600 mm のサイズ

ですが、有毒危険液体物質を運ぶケミカルタンカー等は更に大きい 600 x 800 mm 程度の

孔になっています。関係規則でも、600 x 600 mm 以上と定められています。

理由は貨物区域にあるバラストタンクの場合、隣接する貨物タンクからこれらの有毒物質が

漏れていてそれによる中毒事故が発生した場合は救助に向かう人たちは自蔵式呼吸具、

つまり海に潜るダイバーのように空気ボンベを背負ってタンクの中に入って行き、又、救助した

人を搬出する必要があるからです。

タンクの点検や修理の場合も、何十メートルもの距離を真っ暗な中、懐中電灯の灯りを頼りに

この軽目孔を何十箇所もくぐっていかねばなりません。

ダイエット効果抜群の exercise ですが、「汗をかいた後のビールは美味い」なんていつも

言ってる方々(私も含め)、ダイエットに効き目は無いような感じです・・・・・。


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