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大型船のエンジンの話

  • ノジ マリン
  • 2015年2月8日
  • 読了時間: 2分

船の推進用のエンジン、メインエンジンと呼んでいます。日本語では主機です。

映画で有名なタイタニック号は蒸気式レシプロ機関、ちょうど蒸気機関車と

同じ感じです。戦艦大和は蒸気式タービン機関、今の火力発電所のタービンと

同じ感じです。現在の商船で一番一般的なエンジンはディーゼル機関です。

昔は高出力が必要な場合や騒音や振動を嫌がる客船には蒸気タービンが

使われていましたが最近は技術進歩や燃費の関係でディーゼル船が増え、

超大型コンテナ船等では10万馬力のディーゼル機関がでてきています。

写真のエンジンは 16,000 馬力、それほど大きくありませんが、それでも 1つ の

ピストンの直径は 60 センチ、エンジン本体も 4層で、ちょうど街で見かける2階建て

アパート位の高さです。 人と比べると大きいでしょう ??

整備の際は人間がエンジンの中に入って整備をします。

下の写真をアパートに例えると、1階のドアから人が中に入り、2階と屋根の上の

人たちと連絡をしながら室内を修理するといったところでしょうか ・・・・。

私が30数年前就職して最初に乗った載貨重量トン30万トンの原油タンカーは

蒸気タービン船で、全速(コンテナ船のような高速ではありませんが)で航海した

場合の1日当たりの燃料消費量は約165トン、ドラム缶で800本以上だったと

記憶しています。

現在は法律でエンジンの排気ガスの中の硫黄酸化物の量について規制があり、

プレジャーボートでも 2000 年以降の 130 kW 以上の出力のディーゼルエンジン

にはその証明書が要求されています。

万一、エンジンを積み替えなければならなくなって、安い中古のエンジンが

あったとしても、そのエンジンが 2000 年以前の、関連証明書を持たない場合は

JCI さんの検査は合格しませんので注意が必要です。

Diesel Engine.JPG


 
 
 

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