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大型船の組み立て


下の写真、転がっている茶色いプラモデルのパーツのようなものは何でしょう ??

れっきとした大型船の一部です。

皆さんも子供の頃、四角形や三角形の積み木や、黄色や青色のブロックを使って

色々な物を作って遊ばれたと思います。

木造船やプレジャーボート以外の大型船の場合、丁度積み木のように、

各部分の小さなパーツを個別に作っていき 、それを組み合わせた、ある程度の

大きさのものを 「ブロック」 と呼びます。

その 「ブロック」 を積み木を積んでいくように左右・上下に溶接でつないでいき、

最終的に船の形にします。

船のサイズや種類にもよりますが、大体、テニスコートや学校の25mプールの

半分程度の大きさのブロックをいくつもつないでいきます。

下の1枚目の胴体を輪切りにしたような形状の構造物は、大体6個のブロックを

1つに溶接でつないだ状態です。 (黄緑色の矢印を付けた箇所が継ぎ目です)。

それを2枚目の写真のように何個もつないでいって、最終的に船の形になります。

1つ1つのブロックの内・外部を造船所、船主の監督、船籍国又は船級協会の人が

細かくチェック・検査し、ブロックをつないだ後は、そのつなぎ目を入念にチェックします。

我々が健康診断で胸のレントゲンを撮るのと同じように、この溶接継ぎ手の部分も

レントゲン写真を撮って溶接部分の内部に欠陥がないか検査するんですよ ・・・・・。

そして進水式を迎えます。 その後、色々な機器、内装等の「艤装(ぎそう)工事」、

海上試運転などを経て、晴れて竣工・命名式となります。


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