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早期繰上げ定期検査受検(大型船関係)


先月から3週間ほどトルコに行っておりました。勿論、観光ではなく仕事で ёёё 。

現地はちょうどラマダン(断食)の期間で、現地の信者の方々は夜 20:45 の日没

までは喫煙も禁止。

夜 20:45になるとコーランでしょうか、町中に大きな音が響きわたります。

日が暮れたので飲食をしてもいいというお達しだそうです。

夜はいいですが、厄介なのは日の出前のお達し ・・・・。

まだ真っ暗な 03:40 頃に同じく町中に大きな音が響きわたります。

で、必然的に毎朝この時間に目ざめてしまい、昼間の眠いこと、眠いこと = = = 。

今回の私の急なトルコ行きの原因を作ってくれたのが、船のバラスト水規制の

規則です。

国際条約では 2017年1月1日以降の最初の法定検査入渠時にその装置を設置

するようになっていますが米国は1年早く、2016年1月1日以降の最初の入渠時に

その装置を設置するように規定、米国へ行く船を運行している会社は大慌 です。

そこで今年中に早期繰上げで定期検査と船底検査を受けてしまえば、次回の

入渠まで約3年近く、時間稼ぎができるという発想です。

(SOLAS 条約により、5年間で2回の船底検査が必要、且、1回目と2回目の検査の

間隔が36ヶ月、つまり3年を超えてはいけないという規則があります)。

又、中間の船底検査をダイバーによる検査で受検してもいいという船級符号を取得

している船については、最大5年近くの時間稼ぎができるという次第です。

この早期繰上げ受検、それぞれの会社の台所事情もありますが、どうせドックを

するのなら、その時に設置してしまったほうが後々、すっきりすると思いますが・・・。

その装置が未設置の船は売船する際も当然、そのグレードの船としての評価しか

されませんので。

写真はボスボラス海峡の入り口から数十キロ離れた TUZLA という、ものすごい数の

大小の造船所がひしめき合っている町の造船所の風景です。

どの船がどこの造船所にいるのかなんて、パッと見ただけでは判別できません。


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