シエラレオネ海事局 ( SLMARAD ) より、PSC (ﾎﾟｰﾄ ｽﾃｰﾄ ｺﾝﾄﾛｰﾙ) の 組織である Paris, Mediterranean Sea & Black Sea MOU の管轄地域、 つまり、ヨーロッパ ～ 地中海 ・ 黒海水域に就航する船の船籍登録の 条件の強化について連絡がありました。 2016 年 10 月 1 日 からは、前述の水域に就航する船齢 25 歳を超える 船舶につきましては船籍登録の条件としまして、 IACS ( International Association of Classification Societies : 国際船級協会連合 ) の メンバーの船級を持っている、又は取得する必要があります。 2016 年 9 月時点での IACS メンバーの船級協会は次の１２協会です。 ( ) カッコ内はそれぞれの本部が置かれている国名です。 アルファベット順に、ABS (アメリカ), BV (フランス), CCS (中国),
CRS (クロアチア), DNV-GL (ノルウェー), IRS (インド), KR (韓国),
LR (イギリス), NK (日本), PRS (ポーランド), RINA (イタリア) &
RS (ロシア) です。 船の種類、船齢、航行区域にもよりますが、新たに IACS メンバーの 船級を取得しようとする場合、事前下見検査、船体・機関・電気・安全・ 防火設備・復元性の図面審査、本検査では船底検査をはじめ、 船体各部の板厚計測、機関関係検査他、結構たくさんの要求条件を 満たす必要があり、改造や工期・時間がかかる場合もあります。 しかし、全く不可能ということではありませんので、何かございましたら ご相談ください。
