先週末、リニューアルオープンした、夢の島にあるビキニ水爆実験の
被害に遭った 「第五福竜丸」 展示館 に行きました。
船体も舵も木製のこの船で遠く南太平洋まで出漁されていたのですね。
船舶というのは動産ですが、日本の場合、不動産と同じように 「登記」 が必要です。
「登記」 は法務局(法務省)、「登録」 は運輸局(国土交通省)。
大正~昭和の古い登記や登録に関する役所の解釈の資料を見ると、
第五福竜丸のような木造船が多かったからでしょうか、
◆ 船を解撤した後、その材料を再度組み立てて船を建造した場合は新造船といえるのか ??
◆ 一度沈没した船を引き揚げて再登録する場合の進水年月日はいつの日付 ??
というような、現在の日本ではほとんど行われないような事も書かれています。
2枚目の写真は第五福竜丸に搭載されていたエンジンです。
本船が廃船後、転売されて他の船に搭載、そしてその船が三重県沖で座礁、沈没後、
28年ぶりに海底から引き揚げられたとのことです。
腐食したエンジン本体の内部に今もクランク軸、ピストンピン等がその姿を留めています。
シリンダブロックに付いている吸・排気孔や点検孔が、何だか目を見開いて大きく口を開けて
叫んでいるような顔に見えませんか ??
本船が辿った悲惨な経験と数奇な運命を訴えるように ・・・。
展示館の入り口にリニューアルオープンのお祝いの鉢植えのお花が何点か飾ってありました。
薄紫色の綺麗なお花に有名女優 *永小百合さん のお名前がありました。
直接お会いしたことはありませんが、何だか優しいお人柄を感じました。